サイト構造 パターン集

WordPressでは、投稿・固定ページ・カテゴリー・カスタム投稿・タクソノミーという機能を使うことで思い通りのサイト構造パターンを作ることができます。

今回、サイト構造をまとめてみました。サイト設計にお役立てください。

 

サイト構造パターン

パターン1 ブログ型

 

サイトパターン1

使用する機能 投稿・カテゴリー
難易度 ★

 

サイトの作り方

時系列ブログで、投稿をカテゴリーごとに分けたパターン。WordPressをそのまま使うとこのサイト構造になります。小〜大規模まで対応できます。

投稿・カテゴリー機能しか使うことがないのでWordPress初心者にとっても一番やりやすいパターンです。

 

ワンポイントアドバイス

時系列に並ぶので、季節ごとに次々と新商品が出てくるトレンドブログ雑記ブログに向いています。

関連記事の表示ページング機能を使って回遊率を上げることが出来ます。

 

 

パターン2 トップランキング型

 

トップランキング型

使用する機能 投稿・カテゴリー
難易度 ★★

 

サイトの作り方

ランキングを設置したトップページでコンバージョンする構造。小規模アフィリエイトサイトで使う形です。

トップページを固定ページで作成、個別記事を投稿ページで作成します。個別記事は集客目的なので記事タイトルは複合キーワードを意識して付けます。個別記事にはトップページへの誘導を文中に付ける。

 

ワンポイントアドバイス

トップページに固定ページを1枚置いて残りは投稿ページなので作りやすい。

アクセス・内部リンクが集中するトップページでコンバージョンさせるため効率のよい作り。

 

 

パターン3 マルチランキング型

 

マルチランキング型

使用する機能 投稿・カテゴリー
難易度 ★★★

サイトの作り方

商品ジャンルをさらに子ジャンルに分けて複数ランキングを作ったマルチランキング型。トップページは固定ページで作成、個別記事は投稿ページ、ランキング記事は固定ページで作成します。

ワンポイントアドバイス

個別記事は豆知識等のコラム記事を作成するなど集客目的の記事作りをするとよいでしょう。トップページにはサイトコンセプト・サイト全体のガイドを作ってトップページを訪れたときやトップに戻ったときにユーザーが目的のページへとたどり着けるようにしましょう。

 

 

パターン4 マルチランキング&レビュー型

マルチランキング型

使用する機能 投稿・固定・カテゴリー
難易度 ★★★★

サイトの作り方

マルチランキング型に商品レビューページを加えた型。トップページは固定ページで作成、個別記事は投稿ページ、ランキング記事は固定ページ、商品レビュー記事は投稿ページで作成します。カテゴリーはコラム、体験レビューの2種類を作成しよう。

 

ワンポイントアドバイス

カテゴリーが2種類になり、1つをコラムに もう一つを商品レビューに使用するのがキモ。商品レビューを固定ページで作成するのも可能だが固定ページにパンくずリストが出ないテーマも多いため投稿ページで作るように設計したほうがイージー。

見た目は、マルチランキング型とさほど変わりがないが実際にユーザーがサイトを訪れたときに感じる信頼感は商品レビュー記事があるこちらのサイト構造のほうが断然よい。マルチランキング型よりも長期トレンドでじっくりとサイトを育てるつもりで作ろう。

 

 

パターン5 商品データベース型

 

商品データベース型

使用する機能 投稿・固定・カテゴリー・タクソノミー・カスタムフィールド
難易度 ★★★★★

ジャンルの複数切り分け

商品を複数取扱う商品データベースで特徴的なのがカテゴリーが複数となること。

例えば、下の例では商品を国別のカテゴリー、ビールスタイルの2通りに分けている。どちらも実質的な商品データは9つで同じ。ただ表示する方法が複数あるというだけ。

切り分け方は、商品・サービスの(価格・特徴・種類)など多岐にわたるがユーザーが探す基準となるもの=切り分けるジャンルと一致させることが大切。

並び順を変えれるようにすることもユーザビリティ向上させる手段の一つ。

 

国別で分けたサイト構造

 

ビールスタイルで分けたサイト構造

サイトの作り方

マルチランキング&商品レビュー型とサイト構成はほぼ同じように見えるが、商品データベース型は商品が中心となる。

カテゴリーが複数必要になるので、タクソノミー機能を使用する。他にもカテゴリーの絞り込み機能を設置するなど高度なサイト作成が必要になるためWordPressをカスタマイズ出来る技術が必要となります。

トップページは固定ページで作成、個別記事(商品ページ)は投稿ページ、ランキング記事は固定ページ、商品レビュー記事は投稿ページで作成します。

商品ページは、同じ規格で作る必要があるのですべてカスタムフィールドを使ってテンプレート化する。カテゴリーはタクソノミーで複数準備する。

 

ワンポイントアドバイス

商品データベース型のキモは、商品ページ(投稿ページ)ではなく特集ページ(固定ページ)にある。

商品を並べただけではまったくアクセスが伸びない。ロングテールを期待しても厳しい。それは商品データベース型サイトの内部リンク構造がまるで弱いからだ。それはなぜか?

・商品ページ同士の横のつながりが弱い。
・一般キーワードの流入が見込めない。
・一般キーワードとの関連性が作れない。

といった要素があるため。カテゴリーページでつながるだけだとアーカイブページ2ページ目以降インデックスしない、さらには1ページに表示される商品も時系列になる、アーカイブ自体が弱いなど色んなウィークポイントがあることがわかる。

それを改善するためには、固定ページで色んな切り口で商品をピックアップしていく必要がある。

商品データベースのメリットは、特集ページで内部リンクを調整することが容易に出来る。ニーズのある商品、ジャンルを特集して商品ページからも特集ページにリンクさせることで非常に多くの内部リンクを作り出しコントロールが可能となる。

楽天アフィリエイトやAmazonアソシエイトと合わせる方法がメインになりやすい。

ASPアフィリエイトを使用するなら、特集ページや広告バナーでアフィリエイトタグを埋め込む程度。

 

 

パターン6 指南ハイブリッド型

 

 

使用する機能 投稿・固定・カテゴリー
難易度 ★★

サイトの方向転換

時系列ブログでブログを書いていたけれども「そろそろ情報をまとめていきたい」「最初からサイト設計しとけばよかった」、 そんなときにおすすめな型が指南ハイブリッド型。

例えばプラモデルの作り方の指南ブログを作ろうとしたとき。プラモデルの作り方の手順を大きく「準備する道具」「塗装」「仕上げ」の3つに分けます。

そこに、時系列で投稿ページを書いていた記事の中から代表選手をピックアップして固定ページの子ページとしてぶら下げます。選ばれなかった投稿記事はそのまま投稿記事として存在します。

WordPressの機能では、投稿ページを固定ページの子ページにすることは出来ませんので「ナビゲーション」「サイドメニュー」「固定ページ内リンク」などで手動で子ページのような存在に見せるになります。

トップページも最新の記事一覧ではなく固定ページにしてガイドページを作ります。

 

ブログ型との違い

ブログ型も、カテゴリーページを使えば上記に似たような形を作ることが可能です。しかしブログ型は時系列で記事が流れていくという特性を大切にしているので新しい情報をカテゴリー分けするのには向いています。

敢えて固定ページで親を作る意味は、ずっと残したい情報 だからだと思います。事実が変わらない、いつまでも色あせない そんな情報であれば固定ページにぶら下げてユーザーに見てもらうことが出来ます。

サイトの作り方

固定ページで指南書のナビゲーションとなるページを3〜6記事ほど作ります。中身には、手順の大まかな説明に加えて投稿ページの中から手順の詳細を書いた記事への内部リンクを挿し込んでいきます。この固定ページは、メニュー機能を使ってグローバルナビゲーションに設定します。

サイドメニューにも、

準備する道具

ー ニッパーの選び方

ー 水性か油性か

塗装

ー エアブラシ塗装

ー 筆塗装

仕上げ

ー 磨き

ー 写真撮影

 

とサイドメニューを作るとユーザーに伝わりやすいです。

 

ワンポイントアドバイス

指南ブログ型は、時系列ブログ型よりも情報がキレイにまとめられているため固定ファンが付きやすく本の情報を探すように自分が知りたい情報をいくつも引っ張り出すことが容易です。

それなら最初からサイト設計して指南ブログ型にしておけば・・・ と残念がる必要はありません。この指南ハイブリッド型のメリットは2つあります。

1つ目は、

投稿の最新情報をTwitterやFacebookなどのSNSと連携させて自動発信することが可能です。

WordPressはFeedというサイト更新情報を自身で持っていてFeedには固定ページは含まれません。しかしハイブリッド型では投稿ページがメインで作られていますから、投稿ページを新規作成すればブログ型と同じようにSNSに告知出来るという投稿ページの特徴を活かすことが出来ます。

2つ目は、

投稿ページで最新情報を発信することが可能ということです。

固定ページのみで指南ブログを作っていくデメリットは、最新トレンドを発信することが出来ないので情報が古くなりがちという点。そのデメリットを補うことが出来ます。

完全に無駄な情報を省くという指南ブログの良さもありますが最新トレンドに対する情報の取り入れづらさもあります。ですので、この指南ハイブリッド型は動的な情報・静的な情報というハイブリッドさを持ち合わせています。

「ニーズを捉えた指南書」を作ることでいつまでもニーズに合わせた情報を掲載しておけます。

投稿記事特有の機能は残そう

投稿ページのよさを活かすために、関連記事・人気記事・最近の投稿 といったウィジェットは残しておきましょう。こうすることで回遊率を高めることも可能出来ますしネイティブアドを挿入することも可能です。

 

 

パターン7 指南型

 

更新頻度の少ないサイトに

使用する機能 投稿・固定・カテゴリー
難易度 ★★

コーポレーションサイト

この型は、法人サイトによくある形で会社紹介・サービス紹介と時系列が関係なく普遍的な情報である場合によく使用されます。ブログは、補助的な配置で最新ニュースの発信を行います。

上記例では、趣味である2000GTの情報を個人が集めたという想定で作ってみました。

 

サイトの作り方

親となる固定ページを考えます。記事数はあとから追加していけるので最初は少なくて構いません。続いて子となる固定ページも作っていきましょう。WordPressの機能で固定ページの親子関係を作ります。

テーマによっては固定ページにパンくずリストを表示しない場合も多いので記事の大枠を作ったあとに固定ページでもパンくずリストを表示するテーマを選びます。

親固定ページは、メニュー機能を使ってグローバルナビゲーションに設定します。子ページの数が少ない場合にはナビゲーションで親子に設定してもいいです。

サイドメニューでもメニューを表示すると回遊率が上がります。

 

ワンポイントアドバイス

固定ページでメインを固めるので、更新頻度はそれほど多くない という場合に使いやすい型になります。しかし情報は古くなりやすいので流行に流されにくい情報発信に向いています。

それでも情報が古くなると読者も減るので、投稿ブログ(上記のイベント情報・展示情報・レース)で近況を書くのを止めないようにしましょう。

広告は、アドセンスと相性がよいですがサイトの更新頻度が少ないと徐々にアクセスは失われていきますのでそこだけは手を入れて長期で運営していきたいですね。

この記事を書いた人
がんちゃん

がんちゃんブログ運営者。ネットショップ運営・ウェブ制作との兼業アフィリエーターです。アフィリエイトにランチェスター戦略を取り入れた経営を目指しています。

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